買い替えのため数々のベイトリールを1年間探し続けて「23 SLX DC」に辿り着きました
筆者は最近の釣りとして、アジングやシーバスなどのソルトフィッシングをしていましたが、バス釣りの熱が再燃しました。
2~3年前にバス釣りをしていた時のタックルは、「アブガルシア ロキサーニBF8-L & アブガルシア クロスフィールド XRFC-662ML-BF」で主にワームや軽量プラグなどを使用するメインタックルと、「アブガルシア ロキサーニ7-L & シマノ 11バスワン 166ML-2」でスピナべやフロッグなどの巻物メインなサブタックルで2本持ちをしていました。
そして久しぶりのバス釣りは1本で何でもこなせる万能なバーサタイルタックルの1本持ちで、気軽かつ軽量化したいと思い、それに合うベイトリールを探し始めました。
当時はアブガルシアのデザインに惹かれていて、ソルトタックルもアブガルシアで揃えていましたが、最近はDCリールという高性能な電子制御が付いたリールが人気であると知り興味がありました。
しかし、まだアブガルシアの魅力に憑りつかれていたので、最初の候補として、アブガルシアの最高峰シリーズ「ゼノンLTX」が上がりました。このリールもBFS機として優秀で、今持っている「ロキサーニBF8」よりもバックラッシュがしにくく重いルアーも扱えるとのことでした。
次に「ゼノンLTX」の対抗として、シマノの「SLX BFS」が上がりました。理由としては、購入はメルカリかタックルベリーで中古を見つけようとしていて、価格帯や性能が近いことです。「ゼノンLTX」はフラッグシップモデルでしたが、2024年メルカリ価格=20,000~25,000円程度。「SLX BFS」はミドルクラスモデルですが人気が出ているので、2024年メルカリ価格=10,000~15,000円程度。
まずは「ゼノンLTX」と「SLX BFS」の比較
ゼノンLTX | SLX BFS | |
新品価格 | 45,200円 | 26,000円 |
メルカリ価格(2024年) | 20,000~25,000円 | 10,000~15,000円 |
ギア比 | 8.3 | 6.3 または 8.2 |
最大ドラグ力 | 5kg | 3.5kg |
自重 | 150g | 170g |
スプール径(径/幅) | 30mm/22mm | 32mm/22mm |
糸巻き量(ナイロン) | 6lb・70m 8lb・50m 10lb・40m PE1号・100m | 8lb・45m |
最大巻上長(ハンドル1回転) | 78cm | 6.3は63cm、8.2は82cm |
ハンドル長さ | 85mm | 42mm |
ベアリング数BB/ローラー | 9/1 | 5/1 |
扱える重量(筆者調べ) | 1~15g | 1~5g |
ちなみに、「ゼノン LTX」の無印は右巻き、「ゼノン LTX-L」は左巻き。「SLX BFS」の無印がギア比6.3、「SLX BFS XG」はギア比が8.2。
明らかに「SLX BFS」は低価格でネットの噂を聞く限りでは、「ゼノン LTX」とも大差が無いという記事がいくつかありました。
「ゼノン LTX」は中古だとだいぶ安く手に入るし、ベアリングも多く装備されていて快適そう。しかもPE1号が100mも巻けて、ドラグ力もあるし、シーバスやエギング、さらにアジングもいけるんじゃないかという期待も。1gの軽量も扱えて、10gのルアーも投げれるなんてベイトリールも進化したと感じました。
ですが「SLX BFS」の低価格かつ高性能さはとても気になっていました。そこで目を付けたのが「SLX シリーズ」でした。
本当にベイトフィネスはバーサタイルなのか…
まず最初に比較していた、アブガルシアの「ゼノンLTX」とシマノの「SLX BFS」ですが、どちらもベイトフィネス機です。これは今までのメインタックルが軽量ルアーを中心に扱っていたアブガルシアの「ロキサーニ BF8」を使っていた経緯がありました。
今回探しているのは、比較的に軽量な「ソフトワーム」、そして巻物として欠かせずに使っていた「スピナべ」、カバーエリアを攻略するためかつトップで出ると楽しい「フロッグ」などを中心に幅広く扱えるバーサタイルタックルを探しているため、ベイトフィネス機を選ぶとスピナべやフロッグなど重量のあるルアーを使ってしまうと、スプールにダメージがあるので得策とは言えません。
今まで使っていた「ロキサーニ BF8」もある程度バーサタイルと言われていたので、軽量から重量のあるソフトワームを使っていましたが、やはりバックラッシュが定期的に発生している問題もありました。
また、最近よく扱うのはファットイカやカバースキャットなどの重さのあるワームが多かったため、他に候補が無いか再び探しました。
こんな低価格で万能な性能のベイトリールがあるとは…
「ゼノン LTX」はある程度重量のあるルアーも扱えてドラグもあり、まさに万能だとは思いましたが、今人気のDCリールがSLXシリーズにあるということで「SLX DC」も候補に上がりました。
前に調べた時も「SLX DC」を見て、ちょっと使ってみたいなーという思いがあり、サブタックルであった「ロキサーニ7」の買い替えにも検討していました。
そんな中で2023年4月頃に「SLX DC」の最新バージョンが登場するというニュースが!
これは一度チェックしてみようと見てみましたが、なんと今回の「23 SLX DC XT」は、さらに軽量ルアーも扱えるようになったという情報を目にしました。
さらに詳しく調べてみると、DCリールの癖に5g位の軽量ルアーも扱えるという情報を見て、前まで見ていた「SLX DC」とは違う気がして、これが求めていたバーサタイルベイトリールでは無いかと思いました。
今回の「23 SLX DC」はネットの評価もとても良く、歴代の2020年・2022年のモデルと比べてもさらに磨きがかかっていると感心しました。
発売日から1か月ほど、中古の「23 SLX DC」を探し回り、使い始めて半年ほどですが、ついに求めていたリールを手にすることができたと実感しました。こんなに高性能なDCリールがこんな低価格帯で手に入る時代が来ましたねー。
「23 SLX DC」と歴代「SLX DC」を徹底比較
23 SLX DC | 22 SLX DC XT | 20 SLX DC | |
本体価格 | 27,500円 | 35,000円 | 27,500円 |
電子制御ブレーキユニット | I-DC4 | I-DC5 | I-DC4 |
搭載スプール | MGLスプールⅢ | MGLスプールⅢ | 34mm径スプール |
ギア比 | 6.3・7.2・8.2 | 6.2・7.4・8.1 | 6.3・7.2・8.2 |
最大ドラグ力 | 5.5kg ※XGは5kg | 5.5kg | 5.5kg |
自重 | 200g | 195g | 210g |
スプール 径/幅 | 33mm/21mm | 33mm/21mm | 34mm/22mm |
糸巻量ナイロン | 12lb-100m 14lb-90m 16lb-80m 20lb-65m | 12lb-100m 14lb-90m 16lb-80m 20lb-65m | 12lb-100m 14lb-90m 16lb-80m 20lb-65m |
最大巻上長(ハンドル1回転) | 6.3は65cm 7.2は75cm 8.2は85cm | 6.2は64cm 7.4は77cm 8.1は84cm | 6.3は67cm 7.2は77cm 8.2は88cm |
ハンドル長さ | 42mm ※XGは45mm | 42mm | 42mm |
ベアリング数BB/ローラ― | 6/1 | 7/1 | 6/1 |
「23 SLX DC」の「70」は右巻き、「71」は左巻き、「無印」はギア比6.2です。
「HG」ギア比7.4が欲しい方はコチラ。
「XG」ギア比8.1が欲しい方はコチラ。筆者は左巻きの一番ギア比が高い「23 SLX DC 71 XG」を選びました。カバー撃ちが好きなので、回収を早くできるようにという理由ですが、巻き物も意外と慣れると問題ありません。
上記の表を見ても比較がわかりずらいかもしれませんが、「23 SLX DC」で搭載されているMGLスプールⅢは、スプール径が狭くチューンされて軽量ルアーでも低弾道でキャストすることが可能となっています。
また、DCリールのため、多少の逆風でもダイヤル2(ブレーキ最弱からひとつ上)でバックラッシュなしで十分に飛ばすことが出来ました。これがやはり初心者がベイトリールを扱う上で快適に釣りが楽しめる最もオススメしたいポイントです。そんなDCリールがこんな値段で手に入るので良い時代になりましたね。
バックラッシュが無いことで糸ふけが取れて、前よりも格段に当たりを感じることが多くなり、取れる魚の数が変わったと感じました。
現在のセットアップは、「23 SLX DC 71 XG & シマノ 11バスワン 166ML-2」のシマノタックル1本を使用していますが、どのルアーも使いこなせてとても満足しています。
おかげ様で、53cmの歴代2位となるビッグバスの警戒心のあるショートバイトも見逃すことなく、上手くフッキングすることができました。
ぜひ、購入を考えている方は筆者が「23 SLX DC」を選ぶまでの道のりを参考にしていただければ嬉しいです!